近代化東京都市の地図作成の中で、変わるものと、変わらないものとを区分けしてみると、そこには、明治政府がどのような手順で、維新の工程づくりに取り組んだ事がみえてきます。街づくりを大きく変えた事の1つが、「防火対策」でありますが、政府は飛び火を防ぐ為にも、住宅密集地の屋根を全て、瓦葺にする計画を打ち出しました。

お陰で、東京の大火は減少したようなのですが、その政府の取り組み様は、多少の荒行事ではあったようです。

「防火対策」の他に、政府が重要視して取り組んでいたのが、「清潔な飲料水」の確保でありました。

世界都市、大江戸を築いた「上水道」は、鉄管による加圧水道に切り替えられました。

上水道は、優れた水の供給システムでありましたが、コレラなどの病原菌の発生予防には、弱くもあったので、強靭な街づくりとして、伝染病被害を防止する上で、上水の整備を整えました。日本の水道水の水準は、どの時代も、高水準でその整備を行っているのではないでしょうか?

現代の日本の水道水に驚く、外国人がいるとの事ですが、逆に、水道水が濁っていたり、淀んでいたら、どのように生活をすれば良いのか分からないほど、私達は、安全な生活圏に包まれているような気がしてなりません。

道路も、幅広く取られる事で、様々なものが江戸から模様替えを果たし、当時の江戸の風景は、おおまかには消え去ってしまったと言っても過言ではないのでしょうか?

近代化東京都市の地図作成の中で、消え去る風景と新しくなる風景のはざまには、次世代の街の姿にワクワク感は抱きますが、古い街並みの焼失に寂しい想いが残ります。

   

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